内舘牧子さん作「終わった人」読了

久しぶりに素晴らしい小説に出会えました。

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人生で何が大切か?という難しい問いに、なんとなく答えていながら
読者は、途中、突き放されつつも希望が、持てる深い本です。

「美人であろうが、エリートであろうが、老いて社会から賞賛される資質や地位を失う、社会的に終わるという終着点では、みんな横並びで大差ないという事実。」
をこの本で知れました。

自分のように、頭をフルに使って、ガリ勉して、働きまくって上へ上へと
目指しても、最後は、横一列です。体は、老い、最後には地位を失い
小学生のようなあまり大きな差がつかない横一列の世界に戻ります。

じゃあ、どうしたらいいのか?
この本を読んでもわかりませんでした。

ただし、経営者として、結果だ、結果だと考えていますが、楽しい人生を過ごすことを考えると、結果よりもまわりの人と苦楽を共にし、目標へと挑戦する過程が、一番大切でかけがえのない時間なのかなというヒントは得れました。

定年が、まだまだ遠い若い人にもおすすめの本です。









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