倒産本を読んで感じたこと

数多くの倒産経験を書いた本を読みました。

おおまかに、流れとしては、
しこたま借金ができる(しこたま借金ができること自体は信用が高くすごいこと)
    ↓
売上が悪くて、返せなくなる
    ↓
リスケ交渉をするもうまくいかず、終わる

といった感じです。

こう書くと簡単ですが、
「売上が、悪くて返せなくなる」というフェーズの前半で、
すぐに、支払い条件の変更と新規投資の停止および固定費の大削減を
行うのが、かなり重要なんじゃないかと思います。

あとは、お金の流れが、悪くなると、自分の気持ちも悪くなって悪循環になるので、逆にぱっと気晴らしをして、気持ちを立て直すことも意外に重要だと思います。

もちろんそんなことにならないにこしたことは、ないですが、
長くやっているとそんなときもあったりします。

長く続く会社が、少ないのでは、そういうときの、対処が、かなり難しいからだと思います。

そこそこ順調なときでも、いろいろな重圧で疲れるのにうまくいかないときは、更に疲れます。もう面倒になってどうにでもなれってなって終わってしまうというのもよくわかります。
そんなときに、粘れる人と粘れない人は、わけるのはなんなんでしょうね。
まだ、はっきりとわかりません。

ただ、少し感じているのは、経営するのに、利己的な動機が、大きい人は、粘りにくい気がします。
破産して、借金をちゃらにしてやり直したほうが、社員もいなくて、場合によっては、家族もいなくなるので、破産したあとは、稼ぎやすくなります。

自分が稼ぐというお金だけではない動機が、大きい場合は、粘りが出てくるんじゃないかと思います。

こんなこと書いてますが、自分は、とにかく粘れるように酒の力を借りずに
自分が掲げたことをとにかく実現するという執念で、やっていきます。

マネージメントでおそらく大切なこと

採用段階で、
・言い訳しない人
・人のせいにしない人
を採るのが大前提になりますが、
「社員ひとりひとりが、可能性があり、成長していくことを信じること。」
が、マネージメントをしていく上で一番大切なんじゃないかと思います。

もちろん、やらかしちゃったときは、そのミスが、お客様、会社にどんな
損害をもたらすかを論理的に説明し、自分のためにも、まわりの人のためにも
ミスをしないように気をつけないといけないということを
びしっと言うことも大切ですが、基本は、信じてそれを行動で示すことが大切です。

具体的には、
「小さなことでも進歩がみれたら褒める。」
「うまくいかない状況だったり、数字が悪くても、こうしたらよくなるんじゃないかというアドバイスと〇〇さんなら大丈夫、どうにかなると声をかける。」
という行動をすることで
「あなたならできると信じていること。」が
ただ、信じていて、言わないで行動に示さないより、伝わるんじゃないかと思います。

これから社員が増えていく中で、組織を作っていくわけですが、決してマネージャーや社長が偉いわけではなく、ただ、メンバーの成長を支援する仕事を担っているちょっと手間がかかることをしている人という位置づけにしていくのが、自分には合っているなと感じています。
同じ人間なので、偉いもくそもないんじゃないかという個人的な見解があるので
。。

起業当初の極貧時代からすると、今は、夢のような状況ではありますが、
その分、貧乏時代にはなかった不自由さだったり、気苦労だらけだったり、毎月支払わなければいけない金額が増大してなんとも言えないです。
これから収入も増えるけど、気苦労も、そして借入も収入が増えるレベル以上に増えるんだろうなと思うと自分の成功というか成長ってただ単純に喜べなかったりします。

しかし、お客さんの事業が伸びたり、社員が成長している姿を見れるのは、単純に嬉しいです。他人事で大変な部分は自分が経験するわけではないので。。笑

例えば、今日、うちのホームページ制作費の見積書が進化して見やすくデザインも心なしか洗練されていることに気が付きました。
人を雇いはじめて、めちゃくちゃだった時を思い出すと感無量です。
自分が、言わなくても自主的に改善してくれているって小さなことですが、その一歩が積み重なると大きな結果を生み出します。

8年半もやっていてなんともぱっとしないなと思ったりしますが、社員は力をつけて、組織としての力もつきつつあるので、できる範囲で積極的に投資して
めげずに、ぐっと当たる一発を作れるようにします。